2008年 09月 18日

今年になって、いろいろとモノを見る目が変わって、
自身がどれだけ幼くて無知だったかをいま痛感している。
それまでは見えない塀がぐるっと私を取り囲んでいて
私はその塀の中で一生懸命もがいていた気がする。
塀の外には自由と自立と責任にあふれた世界が広がっていて
私はいつもそれを塀に空いた小さな穴から覗いていた。
もがきながら外の世界を見るたびに、いつかは私も、と思っていた。
思うだけで相変わらず塀はあり、私は時折この塀の中が私の
終の住処なのかもしれないと思ってはゾッとしていた。
反面、そうなっても仕方がないのではないかという諦めもあった。
しかし、あるとき塀は低くなっていた。
否、低くなったのではない。
知らない間に私が塀のてっぺんに近づいていたのだ。
外の世界がよく見える。
これまで小さな穴から覗いていた外の世界は思ったより深刻で
深刻だと思う事に自分で衝撃を受けた。
塀の中でもっと準備すればよかった。
否、こんなに高く私の周りに塀を建てた人が悪いのだ。
バカを言うな、他の人は皆同じ塀から這い出ているじゃないか。
このままがいいのか、
このままでいいのか。
10年前にも同じように思った。
その時私は思い切って跳んだ。
だから今があるのだ。
10年後、20年後、
私は果たしてこの塀の外で
自由と自立と責任を持って
この足で立っていられるだろうか。
28歳9ヵ月。
今、塀は私の胸元の高さまで下がっている。








